依田一義のエネルギーコラム ~京セラ:太陽光発電システム「ルーフレックス」~
京セラは、発電効率を高めた国内住宅向け太陽光発電システムの新製品を開発した。新ブランド「ルーフレックス」として4月に発売する。
再生可能エネルギーの買い取り価格の低下などから、発電した電力を売らずに自家消費する需要が高まるとみて、高出力製品の販売を強化する。
太陽電池セルの内部に薄い層を設け、マイナスの電荷の消滅を抑える技術を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と開発した。
独自開発した特殊封止材の採用で、短い波長の光をセルに取り込んで電力変換することにも成功し、セルの電力変換効率が自社最高の19・8%まで向上したという。
多様な形の屋根に対応するため、業界最多となる7種類のモジュール(複合部品)を用意した。
大小の長方形や三角形などの組み合わせで屋根への設置面積を増やすことができる。